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2011年01月 アーカイブ

ポピーの話

ポピーという少年がいました。


わたしが出会った頃の彼は4歳で、1年前に舌の手術を受けたばかり。


その目は知性に溢れて輝いていましたが、まだ言葉を話すことができず、1歳児の言語能力しか持ち合わせていませんでした。


まるで音楽を奏でるように音を発していましたが、意味をなしません。


両親は2人共仕事のことばかりを考え、ポピーは毎日、2階の部屋に置き去りにされていました。


おもちゃはたくさん与えられたものの、ほかの人間と接触する機会はまったくなかったのです。


ところが、ポピーが小学校に入る年齢に近づき、急に両親は自分たちの子供が"普通"でないことを心配しだしたのです。


お父さんは石油を求めてボーリングすることを仕事としており、何日も眠らずに仕事を続けることがよくありました。


そのため、家に戻っても2日3日と眠ってしまうことが多く、目が覚めると妻をどなりつけ、仕事に戻るのでした。


「ポピーは正常か?」という質問に対し、わたしはスピリチュアルな見地から答えました。


ほかの子供と同じようによく遊び、よく笑うことを指摘し、飼い犬との深い友情を特に取り上げました。


ポピーの話 2

ポピーのためにお父さんとお母さんはシェパード犬の子犬を手に入れたのですが、子犬を彼と一緒に2階の部屋に置いて行き、家政婦に犬の後始末を任せるのが一番楽だと気づいたのです。


2階にいても、ポピーにはお母さんがお父さんにどなりつけられているのが聞こえました。


いつも忍び足で階段を下り、「喧嘩を見ていた」と後になって言葉が話せるようになった彼は教えてくれました。


「お母さんはどなられて当然だったと思う」と言う彼。


お母さんだって、ポピーと口をきけばいつもどなりつけていたことをわたしも知っていたので、彼がそう言うのも仕方ないと思いました。


もともとポピーが家族の一員となったいきさつも非常に変わっていたのです。


ある日、油田の一つから少し離れたところに一軒の小屋が建っているのを見つけた父親が、その小屋の戸を開けると床に寝ころんだまま自分の排泄物にまみれて遊んでいた10か月ばかりの赤ん坊がいたのです。


そのことを役所に知らせると、赤ん坊が近くにいた売春婦の子だということが判明しました。


彼女は生まれたての赤ん坊をそこに隠し、食べ物と水だけを毎日運んで、ほったらかしにしていたのです。

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