手放すということ
一体感。まるごと一つ。
これらの言葉を聞いて、実感がわきますか?
ほとんどの人にとってこうした言葉は絵空事ではないでしょうか?
耳に心地よい響きはするけれど、実質体験を伴わない単なる概念・・・。
だから「いつかすべての者は神と一体であることを自覚するだろう」という言葉に人々が描くのは、巨大なミキサーにかけられて個性がすべて飲み込まれたミックスジュースのようなもの。
個人の特色はそのなかに埋没してしまい、同質な味におさまったドリンク・・・それが一体感という味・・・。
わたしたちがお互いに感じる親しみは一体感を求める方向に働きます。
しかしそこに到達する人がいないのはなぜでしょうか?
何かにつけ個性と個別性が重視され、差異が注目される現代社会においては、親しい人との間にはむしろ違いが少ないほうが心地よいと感じられるようです。