海外で注意すべき昆虫 7

・ダニ


ダニは、小さいので肉眼では、見にくいMitesと、肉眼でよく見えるTicksに大別され、共に医学上重要な種類がその中に含まれています。


その成虫は4対の脚を持っている点が、シラミ、ノミのように3対の脚を持っているものとの違いです。


Ticksは、頭部の後方からつやのある殻がある"硬いダニ類"と、そのような殻のない"軟らかいダニ類"に分けられます。


硬いダニ類(マダニ類)は、発疹熱、Ω熱、ロッキー山紅斑熱、野兎病、ある種のウイルス性伝染病などを主として動物から人に媒介します。


このダニ類は、人や動物にたかっている時間が軟らかいダニより長いのですが、病原体を持っている動物から充分に血を吸った後に草むらに落ち、次の獲物が来るまで長い間吸血せずに生き延びることが出来ます。


最も危険な場所は、灌木のある草原です。

海外で注意すべき昆虫 6

今回も、ノミの続きです。


ノミよけの、首まきも有効です。


中部アメリカとマダガスカルを含めた熱帯アフリカ、インドの一部に分布している砂ノミは、高温乾燥の環境を好み、人が家畜の糞の散っている、ほこりっぽい道を歩く時に人に付きます。


多くの場合は、足の親指の爪の下側ですが、他の部分にも付きます。


皮ふの中に入り込み、次第に大きくなって小さな豆粒位になります。


その結果ノミを取り出そうと、自分の家で切開手術をして敗血症で死亡する例もあるようです。


皮ふをきれいに洗い、乾かし、ヨードチンキを局所に広く塗布して、2分位待ち、またヨードチンキを塗布してから、ヨードチンキで消毒したピンで堀り出します。


砂ノミのいる地帯では、長いブーツとズボンをはき、昆虫忌避剤を、ズボンをブーツに巻き込む部分とそれより少し上方にまで付けて、ノミを防ぎます。


多くの種類の殺虫剤がノミに対して有効ですが、ネズミ対策とペット対策が大切です。

海外で注意すべき昆虫 5

・ノミ


ノミには人やイヌ、ネコのようなペットに付くものがありますが、最も重要なのは、ネズミに付いているネズミノミの一種で、ネズミから人にペストや発疹熱を伝染します。


ネズミノミがペストにかかっているネズミを吸血して、病原体を体内に取り入れると、ますますさかんに吸血する(ペスト病原体をネズミにも人にも伝染する可能性が増加する)ようになります。


そのため、野外で死にかかっている、または死んでいるネズミ(野ウサギやリスなども危険なことがあります)を見た場合は、不用意に近づかないようにします。


一般に屋内の清掃をよくすることは、ノミを防ぐに大切なことで、DDTはあまり効果のない場合があり、殺虫剤を使用します。


ペストの流行地では、ネズミが屋内に入らないようにし、殺虫剤をすべての部屋の壁の下側から床の15~30cm位の巾に散布します。


ペストが起きた家から半径200m以内の家は、この方法を必ず実行します。


人や時に飼イヌ、ネコ、ネズミ、ブタなどにも付くヒトノミに対しては、寝室のベッドのマットレスの下部や床のすき間などに殺虫剤粉末を散布しますが、小児のベッドには散布してはいけません。


イヌやネコに付く、イヌノミやネコノミは、背中と頭の上部、胸部に指で毛の中に殺虫剤粉末をすり込みますが、動物の眼や口に入らないように注意します。

海外で注意すべき昆虫 4

シラミの続きです。


コロモジラミを予防するには、衣類、シーツの類を熱湯で洗うか、高温でアイロンをかけます。


高温でアイロンをかけると他のカビ類による感染も防げます。


以上のことが出来ない場合は、粉末の殺虫剤を衣類のぬい目や折り目にもよく吹き付けておくと、2~3時間でシラミを殺せます。


その後殺虫剤を除くため、よく洗います。


ケジラミやアタマジラミはシラミ用のシャンプーで8日位の間隔で2度繰り返して毛を洗い、同時に、くしとブラシを熱湯に5~10分つけておきます。


シャンプーのない時は、殺虫剤を、鼻から吸いこまないようにヌレタオルを口に当て、眼をつぶって、散布し、よく指でもみ込んで秒2~3時間、そのままつけておくことを8日位の間隔で2度繰り返します。


この8日位の間隔をあまり短かくしたり、長くすると充分な効果は得られません。


アタマジラミを家族の誰かが持っている場合は、家族全員がシラミ退治をすることをおすすめします。

海外で注意すべき昆虫 3

・シラミ


シラミは元来人に寄生して一生をくらす昆虫の一種で、北は北極の近くに住むエスキモーから、世界の人類のほとんどに寄生する昆虫です。


陰毛に付くケジラミ、頭髪につくアタマジラミと体に付くコロモジラミとに3大別され、ケジラミは他のものより小さく、その一生のほとんどを人の体についてくらします。


衣類を着用しない人ではコロモジラミは見つかりません。


コロモジラミは流行性発疹チフスと回帰熱を媒介しますが、発疹チフスは温帯地方で冬に起こり、特に多くの人が不衛生な状態で集まるような時(天災、戦災による避難民収容所はその例)に流行を起こします。石塚孝一氏によると、回帰熱は熱帯地方に起こる場合が多く、特にエチオピアでは患者の発生が多いようです。


シラミを咬んだり、指の先でつぶすと感染を起こす危険があるので、毛抜きでつまむか、火を消したての熱いマッチの頭を近づけてシラミを除去します。

海外で注意すべき昆虫 2

・ツェツェバエ


アフリカのサハラ砂漠より南の熱帯性森林地帯に分布している、いろいろな大きさのハエの一種で、大きいものはイエバエの2倍位はあります。


口吻が前にとび出していて、休止する時に羽をはさみのように閉じるのが他のハエと異なる点です。


人が川の近くに住み、川に沿って森林のある所が危険で、森林に入って来る人を日中に刺します。


乾期には、川岸も危険です。


川に沿った森林地帯からあまり離れた場所では、この伝染病は見られませんが、現地の人から情報を得ることが大切です。


昆虫忌避剤を使用すること(これはあまり効果を期待できないと思います)と長袖、長ズボン、頭と顔をおおうフードの着用が必要です。

海外で注意すべき昆虫

今回は、海外で注意すべき昆虫を紹介します。


まずはアブ。


大型のハエで西アフリカの温帯森林地帯にすむメクラアブは、日中人を刺し(特に朝と夕方に刺すことが多い)、フィラリア症の一種であるロア糸状虫症を媒介します。


アブの一種ブトは人に野兎病、時には炭疽を機械的に伝染します。


アブ類は、イエバエなどと共に、人の排泄物や食品にたかるので、いろいろな病原菌で食物を汚染する可能性もあります。


防虫剤(昆虫忌避剤)は、2時間程しか効果がありません。

ラジオの歴史・・・その2

夜のゴールデンアワーを中心に、ドラマ、クイズ、演芸、歌謡曲など大衆的な娯楽番組が集中的に編成される一方、ニュースや時事解説の比重を大きくし、スポーツ中継や劇場中継など中継ものも盛んに放送されました。

一方NHKでも、民放ラジオの登場に対応して、午後七~九時台に「とんち教室」はじめ強力な娯楽番組をそろえ、大衆化路線を拡充していきました。

そうした娯楽番組の中から「君の名は」などの人気番組が、数多く生まれました。

民放ラジオとNHKラジオの競争は、結果的にはラジオ聴取の日常化を促し、ラジオは茶の間の娯楽の王座を占めるに至ったといいます。

民放ラジオは五四年一二月までに、中波三八、短波一(日本短波放送)の計三九社が開局しました。

ラジオの歴史・・・その1

こうした好調な滑り出しは、五〇年六月に勃発した朝鮮戦争による特需景気という経済環境の好転、それまでの並4球受信機に比べ数段感度のすぐれたスーパー受信機の普及などの好条件に恵まれた面はあるにせよ、庶民感覚に満ちた娯楽番組、地元に密着した情報番組、在野ジャーナリズム精神に立ったニュース報道番組等々が、聴取者に好感をもって迎えられたことが大きく影響しています。

それらはいずれも、それまでのNHKには希薄なものでした。

民放ラジオ各社の初期の番組編成の特徴は、NHKと正面から対抗したオールラウンド志向でした。

ラジオとテレビの歴史・・・その3

東京では、五二年三月に日本文化放送協会(現文化放送)が、五四年七月にニッポン放送が開局し、中波三局体制が整いました。

各社の経営は、立地条件の違いにより多少の差はあったが、全体としてはきわめて好調な滑り出しをみせた。

とくに比較的大都市圏に多く開局した先発局は、開局初年度黒字決算という好調ぶりでした。

ラジオ東京の場合、開局時一日三時間のAタイムに二倍以上のスポンサーがつき、そのため一部はB・Cタイムに回ってもらったりして、一日七時間二六分のタイムセールスとなりました。

五一年に総額三億円だったラジオ広告費は、五二年には二二億円となり、早くも雑誌広告費(一八億円)を上回ったそうです。

「すぐ消える電波の広告に効果があるとは思えない」「二、三年は赤字が続くのでは」といった当初の予想(広告主のみならず当のラジオ関係者の多くに共通するものだった)は、見事にはずれました。

ラジオ広告費は、五三年四五億円、五四年七四億円と順調に拡大していきました。